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堀川我塾
議論先導者: 堀川 愛(「子どものみかたプロジェクト」代表) 

堀川 愛(ほりかわ あい)

食品メーカー人事総務、テーマパーク運営会社の企画統括・ライター・バックトランスレーターを経て、フリーランスライター、コンサルタントとして独立。主に就労、子ども、健康に関する記事等を執筆。2011年、子ども関連施策等のシンクタンクとして「沖縄県子ども総合研究所」を設立。2015年~2017年に沖縄県事業として沖縄県子ども調査を実施(委託事業)。2015年の調査では、47都道府県唯一の沖縄県単体の子どもの貧困率を算出。現在は子どもの権利条約を基軸とし、すべての人が生きやすい優しい社会構築を目指して「子どものみかたプロジェクト」を立ち上げ、活動を展開中。保育所等の子ども関連施設、各種企業等の職員研修講師。著書に「子どもの島沖縄~子どものみかたであるために~」(単著/2017年日本機関誌出版)、子どもの貧困白書沖縄(共著/2016年かもがわ出版)

 

子どもの権利が守られることで起こる社会変革を考える ~尊厳を育む、尊厳の取り戻しは可能か否か~

堀川我塾第2回(2021/12/5)

 

人の「尊厳」はいつどこで育まれるのか ~子どもの権利が当たり前の社会になるための前提条件として~

堀川我塾第1回(2021/11/21)

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2015年。子どもの貧困問題の改善に政府が本腰を入れ、各都道府県に対し大綱案が出されました。子どもの貧困問題がこのまま進行していくことで起こる社会損失などが声高に叫ばれ、今まで見えていなかった当事者たちの声が一般にも報道されるようになって早5年。3食の食事もままならない子どもたちがいることや、ひとり親世帯の困窮状況が浮き彫りになったことで、子ども食堂をはじめとする“サードプレイス”が注目され、今では全国的に子どもの居場所が増加しています。
 

こうした支援が増加する中で改めて“子どもの権利”の正しい理解と周知が重要となっています。しかしながら、現在子どもの権利条約の認知度は大変低く、人によって解釈も異なり、ひどいところでは、「子どもに権利なんて要らない」という言説まで飛び出す状況です。子どもの権利の正しい認識があまりに少ない状況の社会では、子どもたちの権利が蹂躙され続けています。それは同時に私たち一人一人の人権を蹂躙し続ける社会構築を行っていることに他ならないのではないでしょうか。
 

第一回は、現在起こっている様々な権利蹂躙を社会課題として問題視すらできない根源にあるものに、“尊厳”が守られていないという基本的人権の蹂躙があるのではないかという仮説から、そもそも“尊厳”とは何か~いつ生まれてどう育まれるのか~について皆さんと共に議論の中で共有して深めていきます。
 

第二回では、子どもの権利条約が守られるようになって起こる社会変革とは何かをテーマに、「尊厳の“獲得”または“取り戻し”を行うことができれば、“子どもの権利”の正しい理解と権利行使を促進し社会変革が起こる。」という仮説を基に、皆さんと論じていきたいと思います。

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