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杉山我塾
議論先導者: 杉山 昂平(東京大学大学院情報学環特任研究員)

杉山昂平(すぎやま こうへい)

東京大学大学院情報学環特任研究員。修士(学際情報学)。専門は学習科学、余暇研究、メディア研究の学際分野。趣味における興味駆動学習とその支援に注目し、学校を前提としない教育と生涯学習のあり方を描こうとしている。近著に『「趣味に生きる」の文化論:シリアスレジャーから考える』(共編著、ナカニシヤ出版)。

 

「楽しみ」の学習環境として社会を見る

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余暇研究におけるシリアスレジャー(真剣な余暇活動)論をふまえ、私は趣味やアマチュアとして「楽しむ」ことは、分野ごとの専門的な知識やスキルを要する「認知的に難しい活動」だと捉えています。それゆえ、楽しみの学習環境の有無によって、私たちの暮らしの豊かさは左右されてしまうのではないか、とさえ考えています。

学習科学という分野は、学校内外を問わず、社会の様々な現場を学習環境として捉え、その効果的なデザインを探ってきました。では、楽しみの学習に注目した場合、以下の問いにはどのように答えられるでしょうか。

・「できる」と「楽しめる」の違いは何か
・楽しみの学習環境は個々のサブカルチャーによっていかに提供されているのか
・自由な余暇時間の過ごし方に他者が介入することは、たとえ選択肢を広げるためであったとしても正当化できるのか


答えは何を楽しむかによっても変わってくるでしょう。みなさんの趣味や楽しみの経験に即して議論できればと思います。

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