高橋我塾
議論先導者:高橋 英之(大阪大学大学院 基礎工学研究科 特任准教授 博士(情報科学))

高橋 英之(たかはし・ひでゆき)

大阪大学大学院 基礎工学研究科 特任准教授 博士(情報科学)
専門はヒューマンロボットインタラクション,ヒューマンエージェントインタラクションの認知科学
https://sites.google.com/site/camelhideman/

「やさしさ」とは何か?高橋我塾第3回(2021/06/06)
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今の世の中では,「人にやさしくする」ということは善である,と一般的に考えられています.しかし一方で,「やさしさ」とは何なのかを突き詰めて分解していくと,その実態は謎に包まれていることが分かってきます.果たして人工物であるロボットに「やさしさ」を実装することができるのでしょうか?それとも生物にしか備えることができない「やさしさ」が存在するのでしょうか?今回の会では,このような問いをみんなで突き詰めて考えることで,社会を今より「やさしく」する方法がないのか,そんなことも同時に考えていけたらいいな,と思っております.

主人公とは何か?高橋我塾第2回(2020/08/08)

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前回の会では,まず高橋が人間は誰しも主人公になりたい欲求を持っていること,しかし強い主人公像を仮定した物語は,自らの人生をその物語で語れない大勢の人たちを置いてきぼりにしてしまうこと,そしてこのような強い主人公像が,世の中の富むものと,富まないものの格差を大きくしていること,などについて話題提供を行った.そして参加者を交えて,どのような人でも主人公になれる新しい物語のテンプレートを生み出すことは可能かどうかの議論を行った.次回の会では,上記の問題設定について高橋が考えているいくつかの仮説をまず紹介させていただき,参加者と一緒にこれらの仮説の妥当性について忌憚ない議論をさせていただければと思っている.具体的には,「自分を“我々”として捉える」,「“自分”と“私”を分離することで,自分の行動を受動態として記述する」,「複数の物語を同時並行で自分の中にもつ」などの考え中の仮説について紹介させていただく予定である.

主人公とは何か?高橋我塾第1回(2020/06/07)

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昔から数多の物語が紡がれてきており,その中には様々な魅力的な主人公が存在してきました.私たちは,それらの物語の中に登場する主人公に憧れ,熱狂することで,日々の暮らしの糧としてきました.しかし価値観が多様化し,様々な物語が乱立する今日,古来から存在すような画一的な主人公像がぼやけてきています.このような時代の変化は,今まで単なる観客として超人的主人公を見上げてきた我々が,自ら主人公としてこの世界を生きることを可能にするチャンスと言えるのかもしれません.今回の議論では,”主人公”とは何か,心理学,神経科学,哲学,文化人類学など様々な学問領域を俯瞰しながら喧々諤々と自由な議論をしていき,みんなが”主人公”になれる新しい社会を生み出す方法論について議論をしていきたいと思っております.