​呉我塾
議論先導者:呉 文慧(神戸大学大学院 人間発達環境学研究科 後期博士課程在籍)

呉文慧(くれぶんけい)

神戸大学大学院人間発達環境学研究科後期博士課程在籍。通信制高校やフリースクールで国語講師を務める。興味がある分野は教育学(特別支援教育)、心理学(ナラティブ、発達)、哲学(現象学)。現在の研究は「ASD(自閉症スペクトラム症)児と教師の交渉」について。

教育とパターナリズム
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教育において「教える」という行為は重要な位置を占めています。そして特に公教育において、我々教師は子ども本人が望んでいないこと、あるいは明確に拒否を表明していることについても「教える」ことをやめません。その動機は様々に考えられますが、ここではひとまずそれが「子ども本人のためを思って教える」というパターナリズムに拠っていることにしましょう。この教育におけるパターナリズムについて、ある人は「絶対になくすべきだ」と言い、ある人は「これこそが教育の本質だ」と言います。このように評価が真っ二つに分かれる教育におけるパターナリズムについて、教育哲学、心理学、厚生経済学などを手がかりとしつつ、皆さんと議論したいと思っています。