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第1回 今野我塾
議論先導者:今野 創祐(東京学芸大学特任講師。筑波大学図書館情報メディア研究科博士後期課程院生。)

議論先導者プロフィール

今野 創祐 東京学芸大学特任講師。筑波大学図書館情報メディア研究科博士後期課程院生。修士(政策科学)。専門は図書館情報学(図書館史、大学図書館、資料組織化(目録・分類)、著作権法)。


「分類するとはどういうことか?」今野我塾第1回(2024年4月21日)

私たちは日々、意識的に、あるいは無意識的に、多くのものを分類しているのではないかと思います。

学問の世界においても、その基本的な活動の1つとして事物を分類しており、例えば生物学の世界では、生物を分類しています。私の専門とする図書館情報学では、その長い歴史において、分類と言えば、まずは図書の分類でした(近年は、情報一般や論文の分類に関する研究も活発ですが)。

今回の私の議論では、まずは話の枕として、主に、図書館情報学における、図書の分類に関する議論について概要をお話させていただきますが、続く議論の場では皆さんと、図書にとらわれることなく、広く「分類する」という行為について、哲学的な議論を深めていければと考えています。

例えば、私たちは時に「男性」「女性」という分類をすることがありますが、現在、セクシャリティ論やジェンダー論などの場では(あるいは、そうした専門的な学問の場でなくても、社会一般においても)、こうした「分類」に関連して、様々な議論が湧き起こったりしています。

より具体的には、

・私たちはどういったときにものを分類するのか。

・ものを分類する目的は何か。

・より良い分類とは何か。

といったことについて、主に、議論を深めていければと考えています。

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